プロローグ 〜家を手に入れる〜
○始まり

 福島市に定住して早くも5年、嫁さんの築年数が経った実家に住んで目覚めたDIYの楽しさ。家の構造を勉強していくうちに、出来れば自分の家を自分で建てたいという想いが大きくなる。

 調べて行くうちに解ったのが、一生に一度のマイホーム・・・・と言うほど家の材料は高くない。土台さえ作れれば、後は家を建てる事も出来るのではないだろうか・・・・
 しかし、一から家を建てるのは難しい、それならば中古物件を手に入れて
DIYで自分好みに改造するのが一番手っ取り早い。

 そんな思いを巡らすなか、ある物件を手に入れる事になる。
○家を買う事

 家を買う事、大抵の人は一生に一度。
 いざ買うときにならないと解らない事がとても多い。
 家の所有にかかる税金、購入までの手続き、物件の特色。
 
 しかし、家、土地・・・・僅か数十平方メートルの土地を手に入れる為、
 一生の大部分の収入を費やす・・・ありえない。
 家の材料なんて柱一本、杉で数千円・・・・内装は石膏ボード1枚298円
 しかも田舎の福島でそんなに家は高いものだろうか!?
  
 そんな考えの中、あるサイトで物件を調べて居ると、
 近くに手頃な物件を見つける。
 
 何度か現地に足を運び実物を確認、この値段なら失敗しても
 悔やまれることは無いと思い決断、購入をしてしまう。
 
 価格は、最も安い軽自動車(乗用車)程度・・・
 この値段で土地付の家が買えてしまった。

 購入後も所有権の変更などで、
 世の中はこの様な法律で動いているのかといろいろと勉強になった。
○いざDIYスタート
 
 家を購入したので、後はDIYで自分好みの家に作り上げるだけだ。

 しかし、安い中古の家だけあって、DIYと言うよりも、
 まずは修復する事が必要となる。
 これが思った以上に体力と時間がかかる事に気がつくのは後の事。

 電気配線も十分ではないこの家を、
 まずは電気工事士2級の腕を生かして家の配線から
 家を作り変えていく・・・・

 そんなDIYな男の物語が始まる・・・・2011年の春。